介護職の平均年収やボーナス
介護職の平均年収の具体的な金額としてはいくらになるのでしょう?
福祉施設介護員の年収の平均は約310万円程になるというのが厚生労働省の調査で分かっています。
この調査では平均年齢38歳で統計がとられているので、これより年齢が若かったりするともう少し低くなるということが予測されます。
そしてこれはあくまで男女合わせた合計から算出している金額になるので、男女を分けて計算すると男性は10%ほど平均年収が上がり、女性は10%ほど下がるのではないでしょうか。
やはり、介護職は女性の多い職場であるとは言え、管理者は男性であることが多いですし、残業や夜勤の割合も比率だけ見れば男性の方が多くなるので、給料も必然と高くなります。
なので男性介護士なら330万前後、女性介護士は300万を切るくらいが平均でしょう。
保有資格によって給料は変わる
そして介護職の給料を考える上で大切ななこととして、資格を持っているか?ということも給料に大きく響きます。
介護の主な資格というと介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)、実習者研修(ホームヘルパー1級)、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士などの資格がありますが、例えば無資格の人と介護福祉士の資格を持っている人の給料が同じかと言われればそうじゃないことは容易に想像がつくと思います。
給料が少ない順に並べると
無資格>ヘルパー>介護福祉士>ケアマネ>社会福祉士
といったところでしょうか?
年齢や勤務している施設によっては、例えばケアマネでも給料が物凄く少ないという人もいると思いますが、資格があれば働けるところの選択肢も増えるので、結果いいところに就職しやすいということもあるのです。
介護職のボーナス事情。ちゃんと貰えてる?
ところでちょっと質問なんですが、今働いている事業所はちゃんとボーナス貰えていますか?
介護職の場合けっこうどの求人を目を通してみても基本給は低いけど、ボーナスは最低でも前年度実績で1、2カ月は出ていることが多いのですが、中には基本給も低くボーナスも出ないというところもあるのです。
今働いている環境が、もしそうだとしたらそこで一生働こうなんて考えない方が良いかもしれません。
やはり、低賃金でボーナスも出ないような事業所は経営状態が悪いことが多いと思います。
もしも経営状態が悪くなくて、上がその分抜いて職員に還元してくれないというところも、それはそれで問題です。
はっきり言って毎月の給料は安いし、ボーナスは出ないなんてところは転職した方が身のためです。
給料が安いから介護の仕事を辞めたいと思ってしまうんじゃないですか?
もしもこれから先も続けたいと考えてるなら転職することをおすすめします。
介護のお給料は年収ベースで計算するべき
貰っている給料を計算するのに 月収がいくらで、手取りがいくらというように計算される方もいますが、最終的には月収やボーナスを合算した年収ベースで考えることが大切です。
介護職の多くの事業所は月収は少なめにして、その分ボーナスを多めに設定しているところも多いので、最終的に1年間働いてもらった金額を合計してみることです。
もちろんボーナスなどは、もしかしたら出ない年もあるかもしれませんが、前年度などにもらえた金額からある程度の年収を予想しましょう。
これをしっかりしていないとAさんの働いているところは毎月22万、でも友達のBさんが働いている事業所は24.5万と2.5万も違う・・というように少しBさんの方が良いように思えますが、実際はAさんの事業所はボーナスが4.5カ月出る(基本給13万円)ので58.5万円がボーナスとして支給されますが、Bさんのところはボーナスなし。
二人の年収を計算してみると
Aさんは22万×12カ月+58.5万=322.5万
Bさんは24.5万×12カ月=294万円
このように月収だけだとBさんの方が良かったんですが、実は年収を計算してみるとAさんの方が30万近く給料が多いのです。
介護職の年収をアップさせる方法
給料が少ないので、ホントは介護職の仕事は好きだけどお金が厳しいので辞めたいと考えている人は多いです。
好きでもしっかりした生活を送ることができなければ他の仕事に転職せざるを得ないように思いますが、それよりももっと効果的に年収をアップさせる方法があります。
これは少し時間がかかるものとしては資格を取り、手当てを増やすことです。
そしてその他にオススメなことは別の介護の職場に転職しちゃうということです。
正直、私が知る中では転職というのが一番給料をアップさせるにはいい方法だと確信しています。
これはまずは介護職の需要が増えたことに伴い、介護の求人も増えてきているので、高給与の求人を出してでも優秀な人材を確保したいと必死になっている法人も少なくありません。
まだまだ他の職業と比べたら介護の仕事は全体的に見ると平均年収自体は高くはありませんが、給料を上げるということなら間違いなく転職することが最も効果が高い方法でしょう。
そこで働き続けることで収入を上げていくのでも構いませんが、もっと外に目を向けることも必要かもしれません。