30代後半男性の特別養護老人ホームから別の特養への転職体験談
(※写真はイメージです)
私が初めて介護職員として勤務し出したのは、社会福祉法人が経営する特別養護老人ホームです。
ホームヘルパー2級の資格を取得し、少し転職業界では高齢である37歳という年齢から介護の仕事を始めました。
最初は年齢のこともあり、もう後が無いと思っていたので、ここに骨を埋める覚悟で仕事に取り組んできました。
ですが、働いていくうちに段々と職場への不信感が募り転職を考えるようになったのです。
退職に至った理由
給料計算が毎回違っている
転職しようと判断した理由としては、事業所での人間関係が悪い事も少しはありましたが、転職に至った1番の理由はお給料の計算が間違っていることが多く、それについて経理担当である施設長に質問しても、簡単に訂正してもらえず、間違っているというのを認めてもらうだけで二週間から一ヶ月ほどの期間を要していたからです。
やっぱり施設側が間違っているとは言え、お金の催促というのは正直言いにくいですよね。
なんか給料が少し違うと思うというのを言ったことで、逆にこちらが細かいとか思われてしまうこともありますしね。
ですが、私からすれば、当たり前ですが働いた分は正当に評価していただきたいのです。
どれだけ他が良くても給料が違うような事が多々あれば不信感へと繋がります。
毎回、給料が違ってないかを確認しなきゃいけないのも苦痛ですし、「こんな適当な会社で大丈夫かな」と感じていたので、転職を考え始めたのです。
お給料の計算の間違いというのは、実際にどのようなのがあったのかと言うと、夜勤手当がごっそり入っていなかったりということも何度かありましたし、社会保険や厚生年金の引き落とし間違いも何度もありました。
特別養護老人ホームから別の特養へ転職
複数の介護求人サイトに登録
入った時はここで定年まで頑張ろうという気持ちでしたが、このような環境では家族もまともに養えるかどうか不安になるので、介護求人サイトにいくつか登録してみたのです。
30代後半でしたし、こんな自分にもまともな求人はあるのか不安でしたが、登録するとすぐに担当者から連絡が入り、こちらの希望条件を伝えたところ、いくつか条件の合う求人を紹介してもらえたのです。
その中で私が気になったのが”ユニット特養のオープニングスタッフ募集”という求人です。
オープニングスタッフとしては入れるという事は変な人間関係が既に形成されている訳でもありませんし、綺麗な職場で気分一新働けるのならというところにも魅力を感じて応募してみたところ、面接担当者からも気に入られて即採用となりました。
転職する前の特養では勤務したのは約1年ちょっとなので、当時の資格で介護職員基礎研修という資格も取得しました。
オープニングまではまだ、施設が整備されていないというので少し期間があったので、オープンするまでは系列のショートスティでの研修となりました。
私は元々人付き合いがあまり得意な方ではないので、既存の施設でのチームワークの中に最初は入るのが難しく、挫折しそうになることもしばしばありましたが、どうしても社員になりたかったですし、ならなければいけない理由もあったので頑張って勤めてみました。
新人には厳しい先輩もいて、食事が喉を通らない事も何日もありましたが、ただ、救いになったのは、厳しいと評判の年配の方が、「あの子は心配しなくても大丈夫よ」と厳しい先輩に伝えてくれたことをきっかけに、自信を持てるようになり、スムーズに利用者のケアをできるようになりました。
正直、新しい職場は大変だなぁと思ったこともありましたが、今はあの時、思い切って転職して良かったと思っています。
これから別の介護職へ転職を考えている方に
おそらく自分ではどのように転職活動を行えばいいのか分からない部分も多々ありましたが、転職コンサルタントのアドバイスのおかげでスムーズに次の仕事が決まったことに感謝しています。
今は介護職として特別養護老人ホームの勤務を続け、入社してから5年経った頃には介護福祉士の資格も取得できました。
介護業界の転職は選ばなければ仕事はありますが、介護の仕事を続けていくには環境というのが非常に重要だと思います。
今のあなたが以前の私と同じように転職を考えているなら、求人票に記載されている給与・休日だけでなく、広い視野で職場を決めるのが大切なんじゃないでしょうか。
転職前:月給17万円(ボーナス:3.8ヶ月分)
転職後:月給23万円(ボーナス:3.8ヶ月分変化なし)