介護士はインフルエンザやノロウイルスと隣り合わせ | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

介護士はインフルエンザやノロウイルスと隣り合わせ

098172介護施設は多くの入居者様が集団で毎日の生活を営んでおられます。

入居者様同士コミュニティーができ、和気あいあいと楽しく生活を送って頂けることが集団生活のメリットと言えますが、その反面、注意しなければならない点もあります。

それは、インフルエンザやノロウィルスによる集団感染症を引き起こさない体制作りです。

インフルエンザやノロウィルスが発生すること自体はどの施設でも起こることかもしれませんが、それを最小限に留めるよう普段から心がけておくようにしなければ、入所者さんから感染、更には家族にまで被害を被ることもあるのです。

入居者様に限らず、施設で働く介護士にも感染リスクがあるので、自分自身の身を守るためにも感染症対策はしっかりと行う必要があります。

 

インフルやノロ等の感染症対策は初期段階から

介護施設は家族様や業者など外からの来客者も多い場所です。

そのため、外部からインフルエンザやノロウィルスが持ち込まれることもあり、免疫力の落ちたお年寄りが感染する可能性が高まります。

感染初期に、「ただの風邪だろう」と軽く判断してしまったために対策が遅れてしまうと、他の入居者様や介護士にも感染が拡大してしまうので、安易な判断は避けなければなりません。

特に下痢や嘔吐、発熱といったインフルエンザやノロウイルスを疑う症状がある場合は常に注意が必要です。

そして、気を付けなければならないのは介護職員が利用者の方を介護する中で自分自身が感染してしまうことです。

排泄介助や嘔吐物処理の際には必ず手袋をすると思いますが、直接汚物に触っていなくても、細かく飛散した汚物に知らぬ間に接触したり、相手の咳を吸い込んだりして、感染してしまうこともあるのです。

どうしたら感染を防ぐことができるのでしょうか?

これは初期の段階からインフルエンザ、ノロウィルスの可能性を疑い、感染の恐れのある方の居室を隔離したり、居室に入る場合は防護服・マスクを着用したり、食器類は個別に消毒したりという感染症対策を実施していれば、感染の拡大を防ぐことが可能です。

ただ、これを面倒くさいからといって、感染症対策を怠ってしまうと、一気に集団感染へと広がってしまう危険性がありますが、インフルエンザやノロウイルスくらいでは防護服を着用する事なんて無いでしょう。

それに「病気が移るから」と過剰な対策をしていれば、利用者さんから不審に思われたりすることもあるので、程度が非常に難しいんですよね。

だからマスク以外はほとんどされていないんじゃない介護士も多いんじゃないでしょうか?

 

介護職員の病気は取り上げられない

106260介護施設内での利用者さんの感染拡大に関しては触れられるケースも多いと思いますが、職員が感染してしまうリスクが高いという事にはあまり触れられません。

同じ室内で同じ空気を吸っている以上、年齢が若い職員と言えど感染のリスクは避けられません。

どうして介護士の病気に関しては、あまり取り上げられないのでしょうか?

利用者さんとは違って年齢も若くて、体力もあるから?

確かに体力もあり、免疫力が高い方ならマスクだけでもしておけば、病気が移ってしまう事も少ないと思います。

ですが、インフルエンザやノロウイルスといった感染症は年齢不問でかなり移りやすい傾向にあるので、十分に注意していないと、すぐに移って病気で寝込んでしまうケースも非常に多いのです。

インフルエンザのシーズンになれば、ほとんどの方がマスクや手袋などを身に付けるなど、かなり気を付けて過ごされているとは思うのですが、それでも移ってしまう事も多々あります。

これらの病気になってしまうと強制的に休みを取らなくちゃいけなくなるので、その分給料が減ってしまうなどといった事もあるのです。

特に一切の保証が無い時給制のパートのケアワーカーだと病気で休むというのはかなりの大ダメージですね。

こういった感染リスクというのも介護士のリスクの1つなんじゃないでしょうか。

介護の仕事に疲れたら

感染防止には施設職員同士のチームワークが大切

134795どうすれば感染を防ぐことができるのか?

これは気を付けていても100%防ぐというのはやはり難しいと思いますが、早期から感染症対策を行っておけば、被害はかなり少なく済むと思います。

これには施設内の介護士同士のチームワークが欠かせません。

普段から介護職員と看護職員の間で上手く連携がとれている施設では、感染症対策も比較的迅速に行うことができるでしょう。

感染拡大を防ぐには介護士同士のコミュニケーションが大切なのです。

日ごろから申し送りをきちんと行い、入居者様の体調変化についても情報共有をしっかりと行えている施設では、感染症対策のみならず、様々な問題に迅速に対応できるベースができていると言えます。

インフルエンザ、ノロウィルスの発生、拡大を防ぎ、入居者様、そして自分自身の身を守るよう心がけなければなりません。

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