訪問介護を辞めたい・・ヘルパー転職のすゝめ
介護の需要が上がるにつれて、訪問介護のお仕事への関心も高まってきていますが、現場のヘルパーとして働くの中にはかなり辛い思いをして働いている方も少なくありません。
初めからこんな仕事なら就職、転職しなかったのに…と訪問介護を辞めたいと悩むヘルパーも多いのです。
訪問介護員ならではの難しさや悩み、またその悩みの解決方法についてご紹介させていただきます。
訪問介護員ならではの辞めたい悩み
施設勤務とは異なり、訪問系サービスならではの悩みというのも非常に多いんじゃないでしょうか!?
そこで、実際に現場で働くヘルパーさんがどのような悩みを抱えているのか少しご紹介させていただきます。
「担当者を変えてほしい」と言われてしまった
施設勤務と比べるとクレームも多いと言われる訪問介護。
そんな中で利用者の方から「あなたはイヤ!」「もう来ないでほしい!」「他の担当者に変えて!」というように言われてしまうケースも多く、直接目の前で利用者さんの口から担当者の変更を希望されたり、事業所にクレームの電話を入れられてしまうというようなケースもあるのです。
介護施設の場合は職員数も多いので他の人の目もありますし、直接文句を言ってくる方って少ないんですが、訪問介護の場合は基本1対1です。
なので、利用者さんとしても気を紛らわすのも難しく、逃げ場がないので、少しでも嫌なことや不満があると「あなたはイヤ、担当者変えて!」となりがちなのです。
訪問介護は住み慣れた自宅での介護になるので、利用者の方は定期的に来てくれるヘルパーさんを、まるで”近くに住んでいる家族”にお世話してもらっているという感覚になりやすく、大人数の施設よりも密接な関係になりやすいと言われていますが、深い関係になればなるほど、お互いが感謝の気持ちを忘れがちです。
なので、ついちょっとしたことで愚痴や不満、「担当者を変えて!」とか「もう来るな!」となりがちなのです。
クレーム理由については担当する利用者ごとに、それぞれ違ってきますが、やはり人間同士なので相性はあると思います。
もし、今このように言われて悩んでいるなら、まずは担当者変更希望の理由をしっかり聞いておくべきですが、利用者さんとの関係性に悩むなら施設への転職も考えるべきでしょう。
交通道路法違反で罰金・・移動ばかりで事故りそうに・・
また、訪問介護の就職・転職で見落としがちなのが利用者宅への移動ですね。
移動は主に自転車、もしくは原付バイクや自動車になると思いますが、1日に何回も利用者宅にお邪魔して適切なケアを済ませたら、すぐに次のお宅に移動しなければなりません。
ずっと移動してると注意力も散漫になるので、信号の無い交差点で出会い頭にぶつかりそうになったとか、車での移動中に時間が遅れていたので、急いでいたらスピード違反で捕まってしまった…といった様な運転トラブルもよくある話です。
中には20キロのスピード違反で白バイ隊員に捕まって罰金15,000円…
いつもは絶対にスピードを出さないところで、オービスを光らせてしまい、30キロ超過で一発免停!罰金70,000円…
自転車移動だけでも疲れが溜まってくると事故の危険があるのに、車やバイクの移動となると反則金などのリスクもあるのです。
また、移動の自転車や車に関しては事業所側が負担してくれるところが多いとは思いますが、小さな事業所の場合は自家用車という事も多く、自己の所有物をかなり消耗させられているなんてこともあるのです。
こういったところも訪問介護のデメリット(リスク)ですね。
信頼している利用者にセクハラをされる
これまた多いのが信頼している利用者からのセクハラです。
訪問介護というのは良い意味でも悪い意味でも深い関係になりやすいです。
特に独り身の男性は親身になってケアしてくれるヘルパーに好意を抱き、いきなり背後から抱きついたり、女性ヘルパーの体を触るという行為に及ぶ利用者もいるのです。
こちらとしては親身になってお世話していたのに、なんか裏切られた気持ちになりますよね。
このように訪問介護を辞めたいと思われるヘルパーも少なくないのです。
一人での利用者対応は簡単ではない
介護施設とは違って、1対1での対応が多い訪問介護は、全てを任されるので利用者対応の難しさがあります。
求人募集をかけている事業所というのは基本的に人手不足であるため、2,3日の研修があっただけで、後は一人で回らされたというところもあり、新人教育さえままならない事業所も多いと聞きます。
採用は未経験からも募集も沢山ありますが、基礎がしっかりしていないと適切なケアをするのは難しいのです。
だから、採用しても直ぐにヘルパーが辞めてしまうようになってしまうのですし、こういった職場だったら会社の教育制度のあり方にも疑問を感じてしまうでしょう。
訪問介護はちゃんとした知識とある程度の経験がある方なら勤まりやすいと思いますが、全て自己管理になるので、モチベーションの維持も難しいのです。
もし、今あなたが訪問介護での勤務に悩んでいて、辞めたいと思っているなら介護施設への転職も考えるべきです。
訪問介護に悩むヘルパーは介護施設への転職を!
介護職と一言でまとめても勤務先の種類は様々です。
訪問介護は自分には合わないと思うなら介護施設への転職を考えましょう。
1対1のケアというのは良いこともありますが、その分精神的な負担割合もかなり大きくなります。
訪問サービスとは違って、施設勤務の場合はチームでのケアになるので、他の職員と協力しながら介護に取り組めますし、時には職員同士で助け合ったり、夏場の刺さるような日差しの中での移動もないというメリットがあります。
メリットは他にも給与が高くなる傾向にある等、色々あると思いますが、しっかりとした介護知識やスキルを身に付けたいなら、まずは介護施設で勤務するべきです。
以前に施設勤務の経験がある方も特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、老人保健施設、デイサービス、デイケア、グループホームなど勤務先には沢山種類があるので、他の職場に目を向けることも大切です。