訪問介護のヘルパーを辞めたいと思わせる理由 | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

訪問介護のヘルパーを辞めたいと思わせる理由

071_care_5訪問介護は利用者さんのご自宅まで直接お伺いして、家事や食事、洗濯、掃除、入浴、排泄介助を行う生活介護や身体介護が主な業務になりますが、辞めてしまうヘルパーさんも沢山いらっしゃいますね。

そこで、訪問介護のヘルパーが辞めたいと思わせる理由にはどんなものがあるのか?をご紹介します。

 

訪問介護員を辞めたいと思わせる5つの理由

1. 非正規雇用が約80%とかなり高い

訪問介護で働く多くのヘルパーは非正規職員でるパート、アルバイト、派遣での雇用形態がメインになります。

例えば「訪問介護求人」とネットで検索していただくと、よく分かると思うのですが、そのほとんどが非正規雇用であるパートやアルバイトでの募集になります。

ですから、最初は「時給制のバイトでもいいか」と始めた仕事も、途中で正規職員になりたいと思っても正規職員にはなれないようなケースも多々あるのです。

無資格未経験からでも始められるというメリットはありますが、8割程は非正規雇用になるので、福利厚生などもまともなところが少ないというのが現状です。

 

2. 天候に関係なく移動が大変

雨、30℃を超える真夏日、大雪、台風など天候に関係なく、予約があれば利用者宅にお伺いしなくてはいけません。

移動は自転車がメインになるので、天候の影響というのはもろに受けてしまうのです。

それに、少し休憩をしたくても屋根があるところでなければ休むこともできませんし、その日の天気というのはかなりストレスになるのです。

中には車の移動に関してガソリン代を出してもらえる事業所もありますが、様々な事業所が混在する中、そういった待遇の整備がちゃんとなされているところはごく少数ですね。

同じ団地内で移動距離や時間がそこまでかからないというなら、まだ良いかもしれませんが、それでも真夏の暑い日になると頭もぼーっとしてきますし、ホント大変です。

 

3. 移動時間が給与に含まれなかった

基本的には家から事業所までの交通費や業務時間内の移動というのは会社負担にはなるのですが、100%貰えているか?と言われれば、そうではない方もいるのです。

「自転車移動になるので移動には交通費は出ません」

このように言われた方も多いんじゃないでしょうか?

場所によっては家から家までの移動時間が自転車で30分かかるようなところにあったり、急な坂の上にあるので車を使いたくても、使うならマイカー使用でガソリン代は出ない。

全てがこのような待遇の事業所ばかりではありませんが、こういったところも多いのが現状なのです。

同じ団地内の移動ならまだしも、距離があるなら車くらい使わせてほしいですよね。

 

4. 利用者さんからのクレームが何かと多い

例えば、利用者さんがしてほしい事とヘルパーがやっている事に違いが出て、利用者さんの満足度が低くなってしまっているケースもあるかと思いますが、こちらが最適だと思うケアをしていても、それが利用者さんにとって嬉しいのかどうかは微妙なところがあるのです。

それに、物が無くなれば必ずと言っていいほど、ヘルパーのせいにされてしまうといったようなクレームも多いです。

敏感な方だとポケットに手を突っ込んだだけで「おい!物を取るな!」なんて言われてしまう始末・・

こういったケースは、実はほとんどが担当者であるあなたが個人的に嫌われている可能性が高いです。

やはり、人間同士なので合う合わないというのはありますよね・・

 

5. 女性比率がかなり高く訪問介護員も高齢

そして、最後は体力的な問題です。

訪問介護員として働くヘルパーの平均年齢は40代~50代以上と比較的高齢になるので、現場での身体的な負担が伴うと「仕事がきつい」と感じているヘルパーも多いです。

それに雇用形態もアルバイトやパートなどの非正規がメインになるので、職員のほとんどを女性が占めます。

50代の女性ともなれば、体力もかなり落ちていますし、ぎっくり腰などで腰を悪くして業務を続けられない方もいるのです。

 

急速に拡大する介護ビジネス。新規参入業者に整備の遅れ

134_reku_9現在、訪問介護だけでなく、業界自体が急速的に拡大しており、介護ビジネスに新規で参入してくる業者もかなり多くなっています。

急速な拡大でひずみが出てきているのが介護士の待遇関係などの整備の遅れです。

多数の業者が介護に参入してくるというのは非常に望ましい事ではあるんですが、反面で経済間の格差が生じているのも事実なのです。

求人を見ても分かる通り時給1100円で募集をしているところもあれば1500円、2000円で募集している事業者が混在しています。

ほとんど同じ仕事内容なのに1社は時給1100円提示、方や別の会社は1700円出してもらえるとなると、誰もが後者の条件で働きたいですよね。

介護事業者が増える中、まだまだ整備は整っているとは到底言えません。

ですが、このような経済格差が生じているのは、転職者にとってはある意味チャンスでもあるのです。

求人票に載っている文面だけで判断するのは現場の雰囲気も分かりにくいので、判断が難しいかもしれませんが、求人サイトを利用すれば、担当者にその会社の情報を入手したり、事業者の方と直接お話しさせてもらうなど、より具体的なイメージができると思いますよ。

ヘルパー転職のすゝめ

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