５０代ケアマネージャー中高年の介護職の転職体験談
(※写真はイメージです)
私は現在50歳で、15年前に介護保険制度が始まった年にケアマネジャー資格にトライし、13年働いてきました。
運よく合格しましたが、以前の勤め先では資格を活かすことができなかったので、知人に介護保険施設を紹介してもらいました。
知人の紹介での転職
転職先は家族経営の病院で、介護保険施設へ転換し病院の体質が強く残る施設でした。
知人の紹介だったので、形だけの面接をしてもらい、すぐに勤めることが決まりました。
給与や諸手当はハローワークで探した求人内容より低い提示でしたが、知人に迷惑をかけないようにと交渉しませんでした。
それよりも「初めての仕事なので勉強させてもらいたい」という気持ちが強く、ケアマネジャーの仕事が楽しみでした。
元が病院の為、医療が特に充実しており、仕事の手順は看護職員がリードしていました。
経営陣は現場を看護師長に一任し、全体的に職員の統制がとれていました。
主婦層の職員が多く、みんな自分の家のように節水・節電・清潔を心がけて真面目に働く人が多かったです。
医療や福祉関係は慢性的な人手不足のため、毎日の仕事を事故なくこなしていくことで精一杯です。
その為、入所者さんへは笑顔で声かけをするなど心を込めて接しますが、なかなか一人ひとりじっくり時間をかけて接することは難しいです。
職員は入所者に一番身近な立場ではありますが、入所者の事が深く理解できているとは限りませんでした。
どこの施設も人手不足なために、募集がたくさんあるので、新人職員の定着率がかなり悪かったですね。
私は一人ケアマネで相談できる相手も無く常に手探り状態・・各専門職の折り合いを調整するのが大変でしたが、仕事が楽しくやりがいを感じていたので「見たい！聞きたい！覚えたい！」と何でも意欲的に取り組みました。
そして現状では達成できていない「時間に追われるケアではなく、人に寄り添う温かいケア」を目指し、入所者の方に、この施設に入所して良かったと感じてもらえるように努めました。
他の職員とも協力しながら、研修会の参加を増やし、良い介護方法を提案し続けて、以前より随分働きやすい職場に変化させていきました。
勤務先が遠くなったため退職を決意
この13年は本当に充実していましたが、重責でかなり重労働でした。
このまま65歳の定年まで勤めようと考えていたのですが、2年前に郊外へ転居し、遠距離通勤になったため、仕事へも家庭でも疲れが出て退職を決心しました。
退職後はハローワークで失業保険の手続きをして、今度は知人の紹介に頼らず、焦らず色々な方面からしっかりと情報を得てから再就職したいなと考えていました。
50代の転職活動は厳しい
前に自宅でハローワークの求人検索した時は多くの求人情報がヒットしたため、期待してハローワークに行きましたが、実際にハローワークで「ケアマネ・50歳」で検索すると、たったの2件しか該当求人がなかったのです。
専門職で経験年数も長く、数ある募集から職場を選ぶつもりでいたのですが、正直ガッカリでした。
求人が多い介護職ですが、中高年の再就職の難しさを実感しました。
友人に相談したことでいいアドバイスを貰うことができた
現状の厳しさを友達に愚痴ったら「ハローワークに限らず、ネットの求人サイトを見てみたら？いい年なんだから楽しく気楽に働いたほうがいいよ」とアドバイスを受けました。
直ぐネットで介護転職支援サイトに登録して、求人情報を見ると結構良い条件の募集が出ていました。
資格や経験値にこだわり、チャンスを狭めていたことに気が付きました。
今、考えてみると辞めてホッとしているのです。
以前の職場は自分には責任が重すぎたのです。
転職サイトの担当者は電話対応が親切で、就職を探している私はお客になったようで相談しやすかったです。
応募先の事が詳しく教えてくれるので、自分の条件も言いやすく、待遇も比較しやすい。
それに就職してからのトラブルも相談する事ができる。
辞めたくなっても言いやすく、次の仕事も紹介してもらえるので安心できます。
今回はハローワークと介護転職サイトを併用して、焦らず気楽に再就職先を考えていこうと思います。
今から福祉関係へ就職活動される皆さんへ
福祉関係の仕事はどこも人手不足で沢山の募集がありますが、以前の私のように知人の紹介で、少し窮屈な就職はしないほうがいいと思います。
良い施設というのは
「研修会などの勉強会の機会が多い事」
「安全で衛生的は仕事環境があること」
「経営者や管理職は、誠実で責任感があり、自分に期待する事がはっきりしていること」
「面接時には、施設内を見学し職員の動向をしっかり確認し、新人を歓迎する雰囲気があること」
しっかりと確認し自分の希望に合う、働き甲斐のある職場を選んでください。
