地域包括支援センターで働く社会福祉士の給料、役割、求人探しについて | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

地域包括支援センターで働く社会福祉士の給料、役割、求人探しについて

この記事は、地域包括支援センターへの就職・転職を考える社会福祉士の方を対象に記事を作成しています。

地域包括支援センターの仕事に興味がある方も多いと思いますが

  • 社会福祉士はどういったお仕事を担当するのか?
  • 地域包括支援センターの給料はどのくらいなのか?
  • 求人募集をあまり見かけないが、どこでせば良いのか?

など、地域包括支援センターでの仕事について知らない人も多いです。

そこでこの記事では、地域包括支援センターが担う基本的な業務や、その中での社会福祉士の役割や給与について解説しています。

地域包括支援センターでの仕事に興味があるならぜひ目を通してみてください。

地域包括支援センターとはどんな機関?主な業務を4つ紹介

① 総合相談支援

高齢者やその家族から、介護保険や今後の介護についての相談、または福祉に関する総合的な相談を受け、必要に応じて支援を行い、介護サービスなどの専門機関につなぐ役割を果たしています。

② 虐待の早期発見、防止などの権利擁護

虐待が増加している背景もあり、早期発見や防止のために地域での体制作りや成年後見制度の利用促進などを行います。

こうした背景には、支援の必要な状態である高齢者が、介護サービスや地域からの支援を拒否し、セルフネグレクトになるケースや、家族が本人の預金や年金を搾取してしまい、経済的虐待となるケースなどが多発しています。

③ 包括的、継続的ケアマネジメント

ケアマネージャーだけに負担がいかないように、困難ケースに対し必要に応じて協力し、他機関との連携も図ります。

ニュースでもよく目にするゴミ屋敷の問題など、ケアマネージャーひとりではなかなか解決できません。

④ 介護予防ケアマネジメント

要介護・要支援状態となるおそれのある人に対し、介護予防の支援や適切なケアマネジメントを行います。

地域包括支援センターで働く社会福祉士(相談員)の業務内容は?

地域包括支援センターでの社会福祉士としての主な業務としては、

  • 親の介護が必要になったがどうしたらいいのかわからない
  • 介護保険の申請をどうやってやればいいのか

などといった、高齢者本人や家族の相談に乗り、必要な支援をしていくお仕事です。

また、虐待の相談や通報があれば事実確認を行い、必要に応じて虐待を受けている人の保護も行っています。

認知症高齢者で、家族から経済的虐待等を受けているケースであれば、成年後見制度の利用や、他にも何からの事情で金銭管理ができない人に対して、あんしんサポート事業へつなぐなど、その人に合わせた機関につなぐことが必要です。

地域包括支援センターで働く社会福祉士(相談員)の役割は?

社会福祉士は支援の必要な人と協力者をつなぐ役割を果たしています。

しかし、社会福祉士としての役割だけ果たしていればいいわけではありません。

事業所によっては地域割りで業務分担をしていることもあり、地域の人からすれば『誰が相談員さんで、誰がケアマネさんか?』は関係ありません。

実情としては、専門分野以外のことを相談される機会も多く、臨機応変さが求められます。

 

相談があった場合、社会福祉士等の専門職だと、どういった支援が必要でどこの機関につなげばいいかなど、すぐに解決策が浮かぶかもしれません。

しかし、あくまでも本人や家族が中心でなければならず、本人や家族が納得しなければ支援を進めることはできません。

なぜその支援が必要であるか、根拠とその支援を受けることによって得られるメリットを説明し、本人や家族が納得できるように説明する役割があります。

また、問題解決のためには、

との連携を図り、問題解決に取り組むこともあります。

例えば、地域には目立たないだけで支援の必要な独居高齢者はたくさんいます。

ですが、社会福祉士だけではそういった人を見つけ出すのはとても困難です。

そういった情報は、その地域に住んでいる人の方が詳しいこともあり、アウトリーチを行うために、地域の喫茶サロンや食事サービスなどの行事等に参加し、地域の人との信頼関係を作ることが重要です。

地域包括支援センターで働く社会福祉士の給料・年収はどのくらい?

地域包括支援センターで働く社会福祉士の給料はどれくらいか気になるところですが、そもそも、地域包括支援センターは市町村から委託されている事業所が多く、給与や待遇面などもその事業所によって全く違います。

また、事業所の違い以外にも『地域性』『勤続年数』『年齢』などによっても変わってきます。

 

社会福祉士の平均給与は月給『約315,000円』程度であり、年収にすると『約3,780,000円』程度です。

厚生労働省 平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要の生活相談員・支援相談員より算出)

介護職員の平均年収が約310万円なので、60万円~70万円ほど高いことになります。

東京の地域包括支援センターの社会福祉士の求人を見ると、『月給25万円〜30万円』としている事業所が多いです。

これが地域包括支援センターの職員が他の事業所の社会福祉士より高いかというと、あまり差はありません。

例えば、社会福祉協議会の中に地域包括支援センターが常設していることが多いのです。

しかし、これは社会福祉協議会の職員として採用され、地域包括支援センターに配属されるというケースもあるため、地域包括支援センターの社会福祉士だから給与がいくらであるというより、社会福祉協議会の給与の基準に準ずることになります。

社会福祉士の給料や平均年収を徹底解説!給与アップのポイントも

地域包括支援センターの社会福祉士(相談員)の求人はどう探せばいい?

地域包括支援センターの社会福祉士の求人を探す方法として、

  • 直接事業所のホームページを検索して探す
  • ハローワークで探す
  • 介護求人サイトで探す

といった方法があります。

地域包括支援センターの社会福祉士の募集は各事業所に1名以上の配置基準でよいため、介護職員などと比べると募集枠がかなり少ないです。

そのため、直接事業所のホームページで募集がないかをチェックするのはかなり根気のいる作業です。

 

次にハローワークですが、ハローワークは無料で掲載できるため求人数も多いのは確かです。

しかし、ハローワークに掲載されている求人情報が曖昧なこともあり、実際に入社したら休日や給料などが違うかったといった話もよくあります。

 

やはり、入社後に後悔しないためにも介護求人サイトで探す方法が一番おすすめです。

さきほどもお伝えしたとおり、地域包括支援センターの社会福祉士のお仕事となるとかなり限定されています。

いつ募集があるかわかりませんし、担当コンサルトに相談できるため、その事業所の雰囲気なども把握しており、また、給与や待遇面などの直接は聞きにくいことも代わりに交渉してもらえるといったメリットもあります。

正社員求人に強いおすすめの介護求人サイトは?

地域包括支援センターで社会福祉士として仕事をするには?

介護施設の相談員であれば、基本的にはその施設の利用者等に関する業務がほとんどです。

ですが、地域包括支援センターは

  • 介護サービスを利用していない人
  • まだ介護保険の申請もしていない人
  • 虐待に関する相談や地域からの相談

など、介護以外の相談も多いため柔軟に対応できる力や知識が求められます。

求人の募集も多いわけではないので、せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、介護求人サイトなどを利用し、常にアンテナを張り巡らせておきましょう。

ぜひ、地域包括支援センターでのお仕事ができるように応援しています。

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