ニートの30代男性が介護職の正社員になるには? | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

ニートの30代男性が介護職の正社員になるには?

この記事は、介護の仕事に興味のある、現在無職で職歴に乏しい30代以上の男性に向けて書いています。

 

「無職のニートからでも、介護職は正社員採用されるのか?」

 

職歴に乏しい方は不安に思われることも多いことでしょう。

正社員の採用に関しては、新卒以外は経験者優遇の面があるのは介護業界に限らず、どの業界でも言えること。

 

ですが、これまでに正社員どころかバイトでの経験も乏しく「引きこもりニートのまま30代に突入してしまった男性」でも、介護職なら正社員での中途採用の道が開ける可能性があります。

経験が無くても採用されやすい理由には「介護業界は人手不足が深刻だから」という事もありますが、それよりも、無資格未経験からであろうと、「年齢を問わず活躍できる」のが介護の現場だからです。

では、どのように就職活動を行えば、社会保険や福利厚生など優遇された正社員として中途採用してもらえるのでしょうか?

介護業界への就業をおすすめする理由や、具体的な就職活動の方法をご紹介します。

ニートの30代男性に何で介護がおすすめなのか?

1.介護業界は2025年には21兆円が見込まれる成長産業

最初に断っておきますが、「職歴がほとんどない30代40代男性でも働ける職場だから」介護職をおすすめしているわけではなく、「介護業界は成長産業で将来が明るいから」おすすめしているのです。

国内の介護にかかる予算は年間10兆円を超え、2016年度には「10.4兆円」になりました。

これがどの位すごい数字かと言うと、携帯会社大手のNTTドコモで年間売上高は「4.5兆円(2016年3月期)」なので、介護業界は単純にドコモの倍以上の規模を誇るのです。

 

しかし、まだ驚いてはいけません。

 

厚生労働省は「介護予算が2025年には21兆円になる」と試算しているのです。

世界に冠たる「日本の鉄鋼業界の市場規模が年間23兆円(2012年)」なので、この数字に匹敵する業界になるのです。

2025年まで確実に成長していく産業なので、これだけ大きな場所で働けるチャンスを逃してはなりません。

2.未経験者の採用に積極的な業界だから

今まで「なかなか仕事が決まらない」と悩んできた30代男性は「介護の仕事が自分にもちゃんと務まるのだろうか」と不安に思うかもしれませんが、それほど心配する必要はありません。

10代20代で、初めて介護の世界に入った人が未経験者というのは当然ですが、介護業界では「40代50代で初の介護職」という人も実は珍しくありません。

 

━━無資格者、未経験者の募集・採用がなぜ多いのか?

 

これは単純に人手不足だからという事も挙げられますが、「介護の現場は、中高年の未経験者に仕事を教える教育体制が整っている」ということも意味しています。

ですから、「30代でニートとしてる男性」でも、正社員への道がしっかりと存在するのです。

ただ、仕事を続けていく上で、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの介護の資格を取る必要はあります。

例えば、介護の入門資格として「介護職員初任者研修」がありますが、取得するには、2カ月ほど学校に通い、費用は5万~10万円ほど必要ですが、逆の見方をすると「わずかこれだけで介護職の『免許』が貰える」参入しやすい専門業種でもあるのです。

3.介護の現場は男性を求めている

介護業界は女性比率が約7割~8割と非常に高い職業になります。

介護の仕事は、力のない女性でもできる仕事は沢山ありますが、現場では力のある20代、30代、40代の男性がとても重宝されます。

例えば、「寝てる体を起こす」「車椅子への移乗」「体を支える」など、体力のいる仕事は非常に多いです。

以前は、女性の方が物腰が柔らかそうに見えるという観点から、女性の採用が非常に多かったのですが、今は、男女雇用機会均等法があるので、採用に性別が関わってはいけません。

男性と女性のバランスを保つ為にも、男性の介護スタッフが重宝されているのです。

ニートが介護職の正社員として就職するにはハローワークと介護求人サイトの両刀使いがおすすめ

現在無職の中高年の男性が介護職の正社員を目指すなら、ハローワークと介護求人サイトを並行して利用しながら仕事を探すのがおすすめです。

ハローワークは職業の紹介・支援・相談を行う、国が管理する行政機関になります。

仕事の探し方は、ハローワークに出向き求人情報を閲覧できる端末で仕事を探したり、ハローワークインターネットサービスから検索することができます。

応募する求人が決まったら、窓口の職員に依頼し、直接その場で応募する企業に電話し、紹介状を出してもらい面接に臨みます。

「紹介状」と聞くと、何となく聞こえが良いですが、紹介状があれば100%内定がもらえるとか、特別なメリットはなく、あくまでハローワークがその人をどの企業に応募した事が分かるものになります。

 

介護求人サイトは、介護専門の求人媒体で、求人紹介・支援・相談を行う民間の機関になります。

ハローワークと決定的に異なる点は「介護・福祉の求人に特化していること」で、介護業界での就職・転職支援が圧倒的に充実しています。

仕事の探し方は、サイト内での求人情報の閲覧や、担当者に希望を伝えて条件に沿う施設を紹介してもらう方法があります。

お住まいのエリアで「未経験者OK求人」を効率的に探すなら、担当者に希望を伝えて紹介してもらう方法が1番効率的です。

また、非公開求人という求人サイトならではの求人情報もあるので、ハローワークにはない募集も多数あるのが特徴です。

 

おすすめ活用術は?

①ハローワーク+スタッフサービスメディカル(全国)

スタッフサービスメディカルは、オー人事の人材業界で有名な「スタッフサービス」のグループ企業です。

スタッフサービスメディカルに登録している人の「約55%」が他業界で働かれている人で、「未経験者・介護資格なし・中高年」の方を対象としたお仕事の紹介に力を入れています。

また、「資格取得バックアップ制度」を導入しており、介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士の資格取得にかかる費用を全額補助してくれるので、「未経験」「介護資格なし」の2つに当てはまるなら、スタッフサービスメディカルがおすすめです。

未経験から正社員への道が開ける「紹介予定派遣」にも力を入れているので、介護業界でのお仕事を探しているなら、まずはこちらをチェックしておくと良いでしょう。

>>詳しくはこちら

 

②ハローワーク+かいご畑(首都圏・関西・東海メイン)

かいご畑は、看護師・保育士・介護士の派遣会社を運営する「ニッソーネット」の介護専門の求人サイト。

掲載されている介護求人は人材派遣メインで、求人数も約7000件と少ないですが、かいご畑ではニッソーネット独自の「キャリアアップ応援制度」で、通常10万円程度かかる資格取得のための講座を「0円」で受講する事ができるメリットがあります。

>>詳しくはこちら

介護派遣会社ランキングを見てみる

ハローワークにしても介護求人サイトにしても、どちらも無料で利用できるのは良い点ですが、ニートからの就職支援で考えたら、求人サイトの方がおすすめです。

ハローワークは利用しやすいものの、評判はいまいち。

 

読売新聞に2014年12月25日(木曜日)に掲載された記事には

ハローワーク苦情求人情報 4割にうそ

休日や賃金「ブラック企業」隠し横行

厚生労働省が全国のハローワークに寄せられた求人票に関する苦情約9000件を調べたところ、約4割で実際の労働条件が記載内容と異なっていたことがわかった。

読売新聞 2014年12月25日(木曜日)から抜粋

こんな実態もあるので、国が管理している機関だから絶対安心という訳ではありません。

その点、介護求人サイトでは、就業相談や求人紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書の作成のアドバイス、希望する施設や事業者の情報、待遇面の交渉、施設の見学までやってくれるのです。

また、1番の難関である「面接」も、担当者が同行して、横でフォローしてくれるので安心感が違います。

「介護のいま」を詳しく教えてくれるのは、ハローワークよりも介護求人サイトの方が圧倒的に長けているのではないでしょうか。

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