介護職の面接対策!よくある質問と回答例 | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

介護職の面接対策!よくある質問と回答例

400171介護職は他の業界に比べて求人倍率も高く、敷居の低いイメージがありますが、人気のある介護施設や病院には募集している求人数以上の求職者が集まっており、面接で落とされることも多々見受けられます。

介護職の面接では様々な質問があり、しっかりと答えることで、あまり経験が無い方が採用されることもありますし、反対に10年以上の経験や介護福祉士やケアマネージャーの資格があっても、不合格になってしまう場合もあるのです。

ここでは介護職員の面接時に聞かれやすい質問と、その面接官からの質問に対する回答例をご紹介していきます。

介護職の面接質問集とその回答例

面接官から
の質問

当社へ応募をした志望理由は?

~回答例~

御社のホームページを拝見させていただきました。御社では高齢者が自立した生活を目指せれるように、排せつ介助や入浴介助などを工夫しており、レクリエーションなども非常に工夫を凝らしたものを展開している事に魅力を感じ、是非ここで働かさせていただきたいと思い応募させていただきました。

 

■質問に対する答え方のポイント■

応募理由を聞かれた時の回答のポイントとしては「応募する介護施設、事業者の情報をしっかり調べています」とアピールをすることが大切になります。

回答の中だと”ホームページを拝見させていただきました”という点がそれに当てはまりますが、面接官からしてみれば、面接に受けに来たのに自分が働くかもしれない介護施設のことを何も知らないのでは、面接者の印象としては良い印象はありません。

どんな介護事業者なのか?どんな施設なのか?しっかり調べてきたという印象を残せれば、面接官に好印象に感じてもらえるので、一言付けておくことが大切です。

現在では、ほとんどの施設がホームページを持っていますが、自社ホームページを持っていない施設も多数あるので、ネットではどのような施設か分かりにくい場合は、事前に会社のパンフレットを手に入れるなど対策を取っておきましょう。

自社HPや施設概要パンフレットにはその老人ホームの強み、特徴が記載されています。

建物の設備に力を入れているのか?介護の取り組みに力を入れているのか?など、その施設の特徴に魅力を感じたという志望動機は、誰から見ても説得力があります。

 


面接官から
の質問

前職(前の職場)を辞めた理由は何ですか?

~回答例~

以前から、一つの場所で、一つのやり方しか知らないというのは介護の専門職として疑問がありました。高齢者へのケアに対する考え方や、介護の具体的なやり方にバリエーションを持つという意味でも、違う環境の元で勉強していきたいと思い転職を考えました。

 

■質問に対する答え方のポイント■

介護職の経験者であれば、何で辞めたのか?の退職理由は、介護職の面接ではほとんどのところで質問されます。

特に介護業界は離職率が非常に高い業界なので、前の職場を辞めた理由というのは面接官も重要視しているところです。

退職理由の答え方のポイントは、前向きな理由で退職をしているということを面接官に伝えることです。

絶対に言うべきではないNGワードとしては「職場に不満があった」「人間関係が原因」で辞めたという回答です。

人間関係の問題は、どこの職場でも少なからずあります。

全く不満の無い職場自体少ないでしょうし、人間関係に悩む方は職場を変えても対人関係で悩むことが多いです。

面接官としては、NGワードが退職理由の場合、うちの介護施設でも同じ理由で辞めてしまうのでは?と考えてしまって、最初から断ろうとなってしまいがちですが、前向きな転職理由であれば、面接官としても受け入れしやすいですし、反対に好印象を持ってもらうことができます。

 


面接官から
の質問

介護をする上で大切にしていることは何ですか?

~回答例~

高齢者の尊厳を大切にすること。そして介護はチームワークで働いていますので、仲間とのチームワークを大切にしています。

 

■質問に対する答え方のポイント■

この質問で面接官が聞きたいのは「あなたの介護観」です。

何を大切にして仕事をしているのかを確認します。

注意するべき点としては、高齢者に対しての心構えはもちろんですが、重要なのは同じ介護職員や他の職員などと協力して働けるかということです。

決して独りよがりにならない事を心がけているということをアピールすることが必要になります。

面接官はほとんどの場合、人事担当や管理職の方が行うことになりますので、そういった方はチームワークを大切にしています。

何を大切にしているか?チームワークを大切にしているというのは、安心して働いてもらえると認識されやすいです。

 


面接官から
の質問

いつから勤務することができますか?

~回答例~

━━すぐに働ける場合━━

働ける準備はできていますので、すぐにでも(明日からでも)働くことが可能です。

 

━━まだ、在職をしている場合━━

業務の引継ぎなどがありますので、〇月〇日からでしたら働くことができます。

 


面接官から
の質問

夜勤はできますか?残業はできますか?

~回答例~

━━夜勤や残業が可能な場合━━

はい!どちらも問題ありません。日頃から体調管理には十分気を付けて過ごしていますし、体力にも自信があるので問題ありません。

━━夜勤、残業のどちらか一方は可能な場合━━

残業は祖母が子どもの面倒をみてくれるので問題ありませんが、夜勤は子どもをみてくれる人がいないのでどうしてもダメなんです、とハッキリ断る。

━━夜勤、残業どちらもダメな場合━━

例:家族の介護があるので夜勤も残業も申し訳ありませんが厳しいです。

■質問に対する答え方のポイント■

面接で「夜勤は大丈夫ですか?」と聞かれた時、断りたい場合は「ここで断って不採用にならないか?」と思い、夜勤や残業を断ろうかどうか悩む方も沢山いますが、できない事情がある場合は、ちゃんと理由も付けて答えることがポイントになります。

「夜勤(又は残業)が月に〇回(1日〇時間ほど)あるけど大丈夫だよね?」と聞かれて、「すみません、日勤のみの勤務でお願いしたいと思っています」という答えだけでは足りないのです。

「何でできないのか?」の補足理由を添えて答えるようにしましょう。

そうすれば、あなたの希望勤務時間を考慮してシフトを組んでくれるケースもありますし、残業や夜勤が不可能ならその理由を一緒に添えて答えるようにしましょう。

1つ注意点としては、そもそも「夜勤あり」「残業あり」と記載がある求人に応募している場合です。

最初から夜勤・残業ありと記載されてる求人に応募して、断ろうとする場合は、採用する側から見ても「じゃあ何でうちに応募してきたの?」となってしまうので、求人に記載された情報にはしっかり目を通し、どうしてもその施設で働きたい場合は、求人サイトの担当者に「夜勤や残業なしでも可能かどうか?」を確認してもらってから面接に臨むようにしましょう。

 

重要なのは面接官の質問の意図を考える事

ここまで介護職の面接でよくある質問とその回答例やポイントについて紹介してきましたが、重要なのは「質問の意図は何か?」その質問からどんな回答を聞きたいのか?面接官の質問の真意を考えてほしいのです。

例えば、応募理由を尋ねられた時に、

求人票に記載してある給与や休日などの待遇面だけを見て来ているだけなのか?

それとも

ホームページを隅まで見て、やりたい仕事が明確でこの施設に応募してきているのか?

応募理由を聞くだけでも、この人を採用しても良いのか?ある程度の判断ができます。

待遇面の改善を希望されてという転職理由でも良いのですが、やりたい仕事がうちの介護施設にある人の方が給料が安い高いは関係ないので、長く働いてくれる傾向にあります。

給料が安いから他の事業所に転職したいという気持ちもよく分かりますが、ここではグッと堪えて「自分がやりたい、やってみたい仕事ができる施設だと感じたから」「介護方針が自分に合ってると感じたから」と仕事内容や会社の方針について共感したというのを伝えてみてはいかがでしょうか?

私自身も介護スタッフの採用担当をしていますが、重視しているところは「会社に長く貢献してくれそうな人材を確保する」ということです。

介護職員を取り巻く環境はどの施設でも良いとは言えない状況なので、給料アップを考えて転職を望まれる方も多数いますが、嘘も方便ということわざがあるように、本音と建て前を上手に使って面接官が納得する答え方を考えましょう。

転職希望先の介護施設の評判を調べるには?

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