介護派遣で有利になるおすすめ資格5選|時給アップに強いのは? | 介護職辞めたい人のお悩み相談室

介護派遣で有利になるおすすめ資格5選|時給アップに強いのは?

派遣の介護士として介護施設で働くときに、やはり気になるのは給与面(時給)です。

介護業界における派遣の時給額は、保有している資格によりもらえる給与が違ってきます。

ですので、確実に時給アップを望むのであれば、介護に関連する資格を取得することを検討するべきです。

特に介護派遣で働く人の中には、無資格未経験者を含む、これから介護の資格を増やしていこうと思っている人も多く、

「介護資格って言ったってどの資格から取ればいいの?」
「通信講座とか通学で資格を取得しようとしたらどのくらいのお金がかかるの?」
「どれくらいの期間で資格って取れるものなの?」

と、どれから取得していくべきか?費用は?資格を取るまでどのくらいの期間がかかる?など分からないだらけの人も多いのでは?

そこでこの記事では、介護派遣で働く人(働こうと思っている人)に向けて『時給アップに強い介護系資格』を5つ紹介し、それぞれの取得方法や費用・期間などを解説しているので、時給アップの参考にしてください。

介護派遣で時給アップに繋がる有利な資格は?

①   介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)

介護職員初任者研修とは、入浴介助や排せつ介助など利用者さんの身体に触れて介助する場合に必要な「身体介助」を行うための民間資格です。

「初任者」という言葉が入っている通り、介護の入門的な資格として位置づけられています。

以前までは「ヘルパー2級」が広く知られていましたが、平成25年4月1日の介護保険法施行規則の改正によってヘルパー2級に相当するものとして新たに誕生したのが「介護職員初任者研修」です。

旧ヘルパー2級では必須となっていた施設での実習がなくなり、介護演習の時間が42時間から90時間に増えました。

さらに研修終了後に試験(筆記試験)を課せられるようになったなど、ヘルパー2級よりも、より専門性の高いものになるべく、研修内容にも変化が出てきています。

【難易度】★☆☆☆☆

【費用】

完全通学制(スクール):平均『15万円』前後

通信講座+通学:平均『3万円~』

このように、完全通学制と通信講座+通学では大きな差があります。

【期間】

講義と実技が一体化したカリキュラムが全130時間で、通信講座の場合は90時間となります。

すべてのカリキュラムを修了することができるのが、一般的には3~4か月が平均です。

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②   介護職員実務者研修

介護職員実務者研修とは、より質の高い介護サービスを提供するために、介護に関する知識と技術を習得することを目的としています。

介護の入門的資格である「介護職員初任者研修」を取得していなくても「介護職員実務者研修」の資格を取ることが出来ます。

介護職員実務者研修を修了していれば、介護施設で必ず配置しておかなければならない「サービス提供責任者」になれますし、実地研修を受けると「たんの吸引・経管栄養」を行うことができるようになります。

そして何より、介護職員実務者研修は、平成28年度から介護福祉士国家資格の受験で必須となったので介護業界でキャリアアップを目指すためには必要不可欠な資格です。

【難易度】★★☆☆☆

【費用】

介護職員初任者研修と同じく、3~20万円と大きな差があります。

特に、介護職員実務者研修の場合は、今持っている資格によって受講内容が異なることになるので、費用が左右されます。

  • 介護職員基礎研修 『3~5万円』程度
  • 介護職員初任者研修、ヘルパー2級 『3~15万円』程度
  • 無資格者 『10~20万円』程度

お住いの市町村によっては補助金制度があるので一度自治体に確認してみると良いでしょう。

【期間】

全カリキュラムでトータル450時間の講習を受ける必要があります。

ですが、すでに「介護職員初任者研修・介護職員基礎研修・ヘルパー」のいずれかの資格を取得している場合は、講習時間の免除を受けることになります。

取得している資格 受講時間 免除時間
無資格者 450時間 0時間
ヘルパー3級 420時間 ‐30時間
ヘルパー2級 320時間 ‐130時間
ヘルパー1級 95時間 ‐355時間
介護職員初任者研修 320時間 ‐130時間
介護職員基礎研修 50時間 ‐400時間

通信講座の場合は、さらに受講時間を減らすことが出来ます。

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③   介護福祉士

介護福祉士とは、介護に関しての専門知識と技術を持ち合わせ身体的・精神的に日常生活を営むことに支障がある人に対して、自立した生活が送れるよう介護する専門職の国家資格です。

介護業界においての最高峰の資格であるため、資格手当がつくなど待遇面で優遇されることが多い資格となっています。

介護福祉士国家資格を受験するにあたって必須となるのが、『介護職員実務者研修の資格を取得していること+実務経験3年以上』の2点です。

どちらにも当てはまらない限りは、受験することが出来ません。

【難易度】★★★☆☆

【費用】

介護福祉士国家資格を取得は独学でも可能です。

独学の場合は、購入するテキスト代金のみとなりますが、どうしても不安な場合は受験対策講座を受講している方も居ます。

受験対策講座の大体の相場は『3~10万円』となっています。

【期間】

独学の場合は「努力次第」といったところです。

受験対策講座の場合は、

  1. 実務者研修を既に取得しているのか
  2. 受験対策講座とともに実務者研修を受けるのか

によって1~6か月程度と個人差が大きくなります。

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④   ガイドヘルパー

ガイドヘルパーとは、通称「移動介護従事者」です。

身体に障がいのある方や要介護者が外出する際に援助する「外出介護員」という位置づけの資格となり、以下のような人々の外出援助を行います。

  • 視覚障がい者移動介護従業者→視覚障害者の外出援助
  • 全身性障がい者移動介護従業者→全身性障がい者の外出援助
  • 知的障がい者移動介護従業者→知的障がい者の外出援助

各地の都道府県知事の行う研修を修了すると「ガイドヘルパー・移動介護従事者」と名乗ることが出来ます。

ガイドヘルパーを取得するためには、主に介護福祉士やヘルパーの資格を取得していることが条件となり、上記の「視覚・全身・知的」どの分野の障がい者の外出援助を行うかによって研修内容や受講時間が異なってきます。

【難易度】★☆☆☆☆

【費用】

通学の場合は、平均3万円程度と比較的安価となっています。

ほとんどのスクールでは、介護福祉士・ホームヘルパー1・2級・介護職員基礎研修・介護職員初任者研修・実務者研修のいずれかを既に取得している場合は、科目の免除項目があるので、その分若干費用が安くなっている傾向にあります。

【期間】

  • 視覚障がい者移動介護事業者→『20時間』
  • 全身性障がい者移動介護事業者→『16時間』
  • 知的障がい者移動介護事業者→『19時間』

研修時間が比較的短いので、どのスクールも3日程度で全カリキュラムが終了します。

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⑤   喀痰吸引研修

喀痰吸引研修とは、介護が必要な人の痰の吸引を行ったり、経管栄養者の注入を行うことが出来る資格です。

医療行為に当てはまる行為なので、医師や看護師以外で吸引・経管栄養ができるのは「喀痰吸引研修」有資格者のみです。

喀痰吸引研修には、3種類ありそれぞれ出来る医療行為が異なります。

第1号研修 第2号研修 第3号研修
吸引 口腔内
吸引 鼻腔内
気管カニューレ内部 ×
経管栄養 胃ろう
経管栄養 腸ろう
経管栄養 鼻腔 ×

第1号・第2号研修は不特定の利用者に対して吸引等の医療行為が行えます。

しかし、第3号研修については特定の利用者(筋萎縮性側索硬化症、またはこれに類似する神経・筋疾患・筋ジストロフィーなどを患っている患者)への医療行為しか行えません。

介護施設の夜勤は、看護師がおらず介護士のみの勤務となることが多いので喀痰吸引研修修了者は重宝される人材となります。

【難易度】★★☆☆☆

【費用】

どの種類の喀痰吸引研修を受講するかによって異なります。

  • 第1号研修 『20万円程度』
  • 第2号研修 『15万円程度』
  • 第3号研修 『5万円程度』

第1号研修は、不特定の利用者に対し吸引・経管栄養を行うことが出来るので高めに設定されています。

一方で、第3号研修は特定の利用者に対してしか吸引・経管栄養を行うことが出来ないので低めに設定されています。

【期間】

  • 第1号研修 基礎研修(講義)『50時間+実地研修』
  • 第2号研修 基礎研修(講義)『50時間+実地研修』
  • 第3号研修 基礎研修(講義)『8時間+実地研修』

全カリキュラムを修了するには約1か月程度かかると言われています。

時給アップを目指すなら「資格」は専門性が高いものを選ぶこと

介護派遣で働く人向けに時給アップに強い資格を5つ紹介しましたが、実は介護にまつわる資格は全部で「20種類」を超えています。

 

介護系の資格は種類が多いですが、介護派遣で有利になる資格を探しているなら、まずは『介護職員初任者研修』から取得していくことをおすすめします。

 

実際に、大手介護派遣会社スタッフサービスメディカルに電話で問い合わせてみると

 

「施設によって時給につながる資格は色々ですが、まずは皆さん時給アップが見込める介護職員初任者研修を取得していただいています」

 

との返答を得ることができたので、初任者研修から取得していくことが最適でしょう。

 

 

介護の仕事は、資格がなくても働ける業界です。

しかし、専門性の高い資格の種類を取得することによって時給アップの可能性が広がります。

介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→介護支援専門員というように、介護は努力次第で次々にキャリアアップを目指せる職種です。

 

また、研修にはそれぞれ費用が掛かりますが、『スタッフサービスメディカル』と『かいご畑』の2社では、『介護福祉士国家資格取得まで費用を全てサポートしてもらうサービス』を実施しています。

派遣から正社員への道も資格を取ることで確率がかなり上がってくるので、取らない理由はありません。

同じように働くならば絶対に時給が高い方が絶対に得です。

「働きながら収入を得つつ、無料で介護資格を取得したい」と考えているなら上記2社は必ず登録しておきましょう。

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