複数の介護派遣会社(介護求人サイト)に登録した方が良い5つのメリットと注意点
これから介護派遣会社に登録して仕事を探そうとしてる方は「複数の介護派遣会社や求人サイトに登録することでどんなメリットがあるのか?」疑問に思っている方も結構多いと思います。
また、
「複数の派遣会社に登録しても大丈夫なの?」
「何社も登録しておくと色々面倒なんじゃないの?」
など、介護派遣会社に複数登録することでどんなデメリットがあるのか?はちゃんと知っておくべきです。
そこでこの記事では、複数の介護派遣会社に登録するのメリットや注意点を解説したうえで、「何社登録することが目安なのか?」「他の人はどのくらい登録しているのか?」を記載しているので、参考にしてください。
介護派遣って実際どうなの?登録するメリット・デメリットを業界人がお教えします
複数の介護派遣会社(介護求人サイト)に登録しても問題ない?
掛け持ち登録を心配される方もいますが、派遣会社や求人サイトは何社登録しても何ら問題ありません。
では、実際に他の派遣スタッフがどのくらいの派遣会社に登録しているのでしょうか?
『派遣社員WEBアンケート調査』によると、1人当たりの派遣会社の登録社数は、
1社だけ登録している人が全体の『30.5%』
2社以上登録している人は『69.4%』
と、全体の約7割の人が何社かに登録をしているという調査結果が出ています。
また、上記の調査では20社以上の派遣会社に登録している人が『0.7%』という結果もあります。
ですが、20社以上というのはハッキリ言って登録しすぎです。
複数登録するのは何ら問題ありませんが、登録する数が増えるほど管理も大変というデメリットもあります。
なので、常識の範囲内での登録社数で留めておくと良いでしょう。
ただ、1社に絞って求人を探すという行為もあまりおすすめはできません。
1社のみの派遣登録だと、契約期間終了後のブランク期間が長くなる可能性や、希望する条件の仕事先が見つからないといったリスクが生じてきます。
複数の介護派遣会社(介護求人サイト)に登録するメリットは?
① 多くの求人情報の中から自分に合った選択肢が増える
派遣会社や求人サイトの求人情報には「非公開求人」や「クローズド案件」と呼ばれている『登録者だけしか紹介してもらえない求人情報』があります。
誰もが見ることのできる介護求人は、どこでも取り扱っていることが多く、時給も待遇面も平均的です。
しかし非公開求人の中には、他ではあまり見かけない求人情報が存在しているので「他にはない掘り出し物の介護求人がある」場合も多々あるのです。
3社~5社程度の派遣会社や求人サイトに登録していると「好条件、高時給の介護求人」を目にする機会が増えるので、選択肢が増えるメリットがあります。
「自分に合った職場の選択肢を増やす」
「妥協しない職場探しをする」
上では、何社かに登録するのは絶対条件でしょう。
② あなたに合う派遣会社でお仕事を紹介してもらえる
派遣会社や介護求人サイトにはそれぞれの特徴や強みがあります。
例えば
「介護業界の無資格未経験者の採用に強い」
「全国各地どの地域の介護施設の求人も豊富」
など、各社売りにしているポイントや強みがあります。
また、逆に
「無資格未経験者の介護求人は取り扱っていない」
「大都市圏の介護求人しか取り扱っていない」
などの弱みもあります。
ネットの評判や口コミからある程度は登録前に良し悪しが判断できますが、何を売りにしているのか、その特徴や強みや弱みは、登録して自分で利用してみた方が話が早いです。
また、特徴とは別に、私たちは人間である以上「相性」というものもあります。
担当者と「相性が合わない」と思うことも可能性としては有り得ますし、100%相性が合うとも限りません。
そのような派遣会社に対しての「ミスマッチ」を防ぐためにも、あえて複数社登録して自分に合った派遣会社での求人探しをすることも、欠かせない条件となります。
③ 派遣先の契約終了後のブランク期間が短くなる
人材派遣は「不安定な立場」と言われていますが、その理由の1つとして「契約終了後のブランク期間がある」ことが挙げられます。
人材派遣には契約期間というものが存在するので、今応募している仕事にもいつか必ず終わりが来ることになります
また、契約期間の終了とは別に急に契約終了を告げられる「派遣切り」もあり得ます。
そのようなときに、複数の派遣会社に登録さえしておけば、自分の希望に合った職場が早いうちに見つかり、いわゆる「ブランク期間」を最小限に抑えることができます。
大手の派遣会社であっても求人情報の数には限りがあるので、「大手派遣会社だから1社のみの登録で大丈夫」という問題ではないのです。
ブランク期間があると当然、収入面が大きく左右されることになります。
「不安定な雇用」よりも「安定した雇用」の方が良いのは当たり前です。
複数社登録しておくだけで「安定した雇用」に繋がっていくでしょう。
④ 同じ派遣先でも介護派遣会社や介護求人サイトによって時給が違う場合も
実は、同じ派遣先でも時給が異なる場合があります。
派遣の場合は、派遣先と派遣社員の間に派遣会社が中立的立場として両社との取引を行っています。
このとき、派遣会社が手数料としてマージンをいくら抜くかで時給が変わってきます。
例えば、派遣先が時給1,500円を支払ったとします。
- 派遣会社A社は手数料100円
- 派遣会社B社は手数料200円
だとすると、
- A社の場合手取りの時給は1,400円
- B社の場合手取りの時給は1,300円
となるのです。
時給が100円違う場合、1か月間週休2日間のフルタイムで働いたとすると、A社とB社の給与の差額は一か月で『17,600円』となります。
この差はかなり大きいですね。
いくつかの派遣会社に登録しておくと、マージンを取られ過ぎていないか大体の相場が分かってくるはずです。
⑤ 待遇面での差を利用することができる
派遣会社や派遣求人サイトでは、独自のシステムで登録者を増やしています。
例えば、介護派遣をメインとした「かいご畑」やメディカル部門の派遣をメインとした「スタッフサービスメディカル」では、『キャリアアップ応援制度』という資格取得の応援制度を導入しており、無料で介護関連の資格を取得することができます。
介護関連の資格の中には、資格取得までの講習で10万円を超えるものもあるので、それが0円で資格取得することができるとなると、とても魅力的ですね。
複数の介護派遣会社に登録することの注意点は?
① 同じ施設に応募してしまうことがある
求人情報を見ていると、施設名が伏せられていることが多いです。
例えば「東京駅 徒歩10分 有料老人ホーム」など、大体の場所や施設の種類しか書かれておらず施設名が書いてないケースもあります。
複数社に登録していると、すべての会社が同じ施設の求人を取り扱っていることもあるので「同じ施設に応募してしまう可能性」も否めません。
また、介護の仕事を探す場合、「地域」「時給」「施設の種類」から求人探しをする人が多いと思いますが、他社でも掲載がある場合、同じ施設の求人情報がヒットする可能性も高いです。
最悪の場合、違う派遣会社を通じて同じ施設に面接に行ってしまう可能性があるので、ココは十分注意して下さい。
② 面接時のダブルブッキングに注意
何社も登録していると、自身でのスケジュール管理が難しくなり
「同じ日時に別々の面接の予定を入れてしまった」
「時間は違うけど、どう考えても間に合わない…」
など、面接時のダブルブッキングをしてしまった、というのはよく聞く話です。
ダブルブッキングに気づいたのが遅ければ遅いほど、いわゆる「ドタキャン」状態になります。
ドタキャンは先方にすごく失礼なことですし、何より社会人として絶対に許されない行為です。
ドタキャンではなかったとしても、面接先である施設の担当者も忙しい中、都合をつけてくれているので、ダブルブッキングになるようなことは社会人としては避けるべき。
自分の中で派遣会社に優先順位をつけたり、メインで求人探しをする派遣会社を決めるなど何かしらの工夫をする必要があります。
③ 登録した数だけ電話やメールが多くなる
気を付けておいた方が良いのは、電話連絡が増えることです。
派遣会社側も商売なので、登録した人をそのまま放ったらかしにはしません。
電話連絡があまりにも多すぎると億劫だと感じるならば、次から次へと登録してしまうのではなく、3社~5社程度の登録にとどめておくと良いでしょう。
登録しておきながら電話を無視したり、拒否したりはしないようにしましょう。
介護派遣会社や介護求人サイトに登録するなら3社を目安に
文頭で紹介した「日本人材派遣協会による平成28年度派遣社員WEBアンケート調査」によると、1人の派遣会社の登録社数は『平均3.9社』となっています。
登録を3社程度にとどめておけば、電話連絡を億劫に感じることも少ないので安心です。
登録する数が増えるほど、必ずしも良い介護施設に巡り合えるわけではありません。
登録し過ぎはスケジュール管理が大変で、逆にストレスを感じてしまいます。
登録前に口コミ情報を調べるなどして、まずは候補を3社に絞り登録することをおすすめします。