介護施設での人事異動に負担を感じている
特に1月や4月などは内部外部問わず人事異動がよく行われる時期でもあるので、移動が多い職場で働いている方は正直不安なことも多いですね。
1年近くかけてやっと覚えた仕事や入所者さんの名前も、コミュも取れてきたその矢先に部署変更を言い渡されたりしたら、また1から覚えることになるのでかなり大変です。
介護に長く従事している方なら「人事異動なんてざらだし、当たり前でしょ」と言う人もいますが、部署を変わることにを負担に感じている人は少なくありませんし、法人の場合は別の施設への異動もあるので、それを機に辞めて他のところに転職される人もいるくらいです。
介護職員の人事異動の必要性や拒否する方法、移動が少ない施設の探し方についてまとめました。
現場が上手く回るためには人事の異動は必要不可欠
まず、人事異動を考える際に知っておいてほしいのは必要なことだということです。
例えば、急な退職者が出て職員が足りない場合は、そこに人員補充するのは運営する側からしたら当たり前のことですし、入所者さんもとっても人手不足というのは大きなマイナスです。
なので、このようなことが行われるのはある意味当たり前ではあるのです。
そして定期的に人が変わることは新しい風を取り入れることもできるので、組織が活性化していくというメリットもあります。
こういったことは理解しているとは思いますが、「何でそんな風になるの?」というように納得がいかない人事もあるでしょうし、ほとんどの異動に関しては急なものばかりなので、不満に思われる人も多いというのが現状です。
突然の人事異動を断るための理由
もし、自分が異動の対象になったらどうしますか?
すんなり受け入れることが出来れば問題ないですが、断りたいことだってあるでしょう。
例えば、これが単なる部署異動ではなく、外部の別の事業所への異動となると、通う場所も通うための時間もその施設のシステム自体も変わってくることもあるので精神的な負担は計り知れません。
だから突然の移動命令を断りたいという人もいますが、どうしたら断ることが出来るのでしょうか?
基本的には人事異動に伴うことに関しては会社の就業規則を見れば分かるようになっていますが、そこに人事異動のことに関しての記載があればそれに従うことがルールになるので、会社側の言い分が正しければ、基本的には移動命令を拒否することは出来ません。
ですが、場合によっては異動を拒否することが出来るケースもあります。
それは例えば内部の部署異動などの時の場合は、「今はここの部署でかなり自分も仕事が出来ているので、他の○○さんなどの方が適正じゃないですか?」という提案もできます。
基本的に人事というのは「適材適所」の考えに基づき行っているので、施設長などの責任者が適材だと思っていても違うこともあるのです。
だから、変わりたくないならそういった提案もしてみることです。
そして外部への異動の場合、施設が近い場合は断れる可能性もかなり少なくなりますが、もしも県外などに転勤になるような時に親の介護が必要というようなケースでは異動を断れる可能性も高くなります。
介護施設間での人事異動が少ない施設の選び方
確かに異動することは断れる可能性もあるのですが、拒否したら会社に不利益をもたらしたということで解雇されるまではいきませんが、上から嫌われて働きにくくなるということも出てきます。
だからどうせ変わるんなら転職しちゃおうという人もけっこういますね。
だって部署が変わるだけでなく、施設間を移動するようなことになれば、それはもはや転職と何ら変わりはないですからね。
転職することで賃金が上がるなどのメリットが出てくるなら転職を考えるのも当然のことでしょう。
ただ、一つ気を付けたいのが、転勤先で同じようなことが起こらないようにするということです。
そのためには施設間の移動が少ない職場を探すことがポイントになりますが、どのように探したらいいのでしょうか?
この探し方としてはおすすめなのは、まずは近辺にいくつも施設を抱えている法人への就職を避けることですね。
そのような法人だと、例えば特養、グループホーム、デイサービスなどを定期的に回されるということもあるので、こういった会社は異動したくないなら適切ではないでしょう。
そして、他の探し方としては介護専門の転職サイトのコンサルタントに直接「移動が少ない職場を教えてほしい」と聞いてみることです。
そしていくつか挙げてもらったその中から、自分に合った条件の仕事を選ぶことがいいんじゃないでしょうか。