介護職の今後の将来性について
高齢化社会が急速に進む中で、異業種から介護の仕事へ転職されてくる方も増えてきて、離職率に関しても回復傾向にありますが、全職業から見ればまだまだ辞めていく人が多いですね。
介護士が退職していく原因としては給料が安い、仕事が合わない、上司や同僚との人間関係で悩んでなど理由は様々で、辞めていく人が後を絶ちません。
そんな業界全体の雰囲気に介護人口は増えて介護職の需要は高まってはいるけど「本当に介護職を続けて大丈夫なんだろうか？」と疑問を持ちながら働いている人も少なくないのです。
これからの介護職の未来はどうなっていくと予想されるのか？その将来性について考えました。
どうなる！？介護職の今後の将来性は？
日本の高齢化は世界的に見てもかなり早いスピードで進行しており、日本は今、65歳以上の高齢者が21%以上を占める”超高齢社会”になっています。
人口分布図を見ると、まだまだ高齢者が増えていく傾向にあり、介護の仕事が日本から消えることは、この先百年近くは無くならない事が確実視されますが、需要が減らない、むしろ増えているというような状況でも、給与などの待遇面に不安を覚える介護士が多数いるのです。
そのため介護の現場では求人を出しても応募が中々集まらないなど、慢性的な人手不足に悩んでいるのが現状で、こういった状態を政府も懸念を示し、介護の外国人労働者の受け入れを拡大を検討しているそうです。
ただ、外国人の介護士が増えて介護を必要とする人の助けになってくれるなら良いのですが、介護技術も1から教えなければなりませんし、日本語能力もしっかり身に付けてもらわなければならないなど問題は山積みです。
外国人の受け入れが拡大すれば、日本人の介護士への負担が更に増える事が確実に予想されますが、外国人労働者の受け入れが増えれば、一般企業の参入など、介護ビジネスがどんどん加速し、良い施設、悪い施設の二極化が顕著に目立つようになるのではないでしょうか？
つまり、資本があり伸びていくところはドンドン成長し、逆に資本力が無く、小さな事業所は縮小傾向に向かうのではないかと予想しています。
介護士の待遇や環境は、まだまだ改善の余地アリ
確かに今の介護士を取り巻く環境を見てみると状況は良いとは言えませんが、色々な資本の媒体が介護業界に参入していることも刺激となり、給与アップを望める事業所も増えているのが事実です。
介護職を取り巻く環境はまだまだ改善の余地が沢山あります。
特に待遇に関しては、良い施設と悪い施設の二極化が既にクッキリと別れてきているなど、特に大型の介護施設に関してはこれからドンドン体力をつけていき、更に拡大していくことが予想されます。
ですが、規模を広げるためにはキャリアのある介護士の存在が必要不可欠です。
そのため、経験がある良い人材というのは喉から手が出るほど欲しいのが本音のようです。
ですが、どうやったら経験のある介護士を確保できるのでしょうか？
この答えとしては1つは企業理念です。
高い志の元に運営している施設と、経営理念も何も無い施設では優秀な人材が集まるのに天と地の差があります。
そして、企業理念ももちろん大切ですが、絶対に外せないのが介護士の待遇面の改善です。
現場で働く介護士の多くは、その給料の低さに不満を持っています。
そのことからも給料などの待遇面を改善すれば、優秀な人材を確保しやすくなるのです。
低収入で給料が上がる見込みもない・・と嘆くなら
どうして、これからの介護職の今後に将来性を感じない若者が多いのか？
この答えは明確で、介護職と聞くと低賃金、重労働などの悪いイメージばかりが先行し、現場で働いていても「こうなりたいな！」と思える上司がいないからです。
例えば長年勤務している50代の上司が年収300万前後で、まともな暮らしができていないとなれば、それは誰でも不安になるはずです。
将来的に「こうなりたい」という、未来像が職場にいないと希望が持ちにくいのです。
ですが、給料が少ないとか、ボーナスが無い、昇給が無いと嘆く前にもっと出来ることがあるはずです。
介護士を取り巻く環境は、日々変化しており、安い賃金で職員をこき使う様な施設もあれば、しっかりと仕事に見合う給与を出してくれる施設も今は増えてきています。
何も今の職場で一生を終えなければいけないという訳ではありません。
日本人は転職するというと逃げを連想される方も多いのですが、待遇を改善したいなら転職は必要不可欠です。
待遇面を改善したいなら他の施設への転職を考えた方があなたの将来のためにも良いんじゃないでしょうか？
