訪問介護から有料老人ホームへの転職体験談
(※写真はイメージです)
平成15年にホームヘルパー2級の資格を取得し、在宅の訪問介護のパートとして勤務していました。
訪問介護の仕事の内容は大別して3種類に分けられています。
家事専門の家事介護・家事
利用者の身体サポート(身体介護)の複合型
身体介護
利用者さんの自宅へ直接行くのですが、従事者の選択で自家用車または公共交通を利用することができますが、その際、私の場合は自家用車を利用していました。
事業所への不満・・
一応、交通費は全額支給ですが、ガソリン代は車の車種の排気量に因って事業所独自の料金設定があり、訪問距離と回数に見合った交通費ではありませんでした。
訪問介護だったので、訪問先から自宅まで直行直帰できたというのは利点ではありましたが、当然ですが利用者の希望の時間に合わせて行動しなければならず、当初は隙間の時間に自分の目的としている勉強等に充てようと考えていましたが、現実的にはそんなに余裕が無かったのです。
1件の訪問介護の時間は概ね1時間から2時間ほどです。
実働時間は、それほど多くはないのですが、移動の時間を含めると、店舗で5~6時間働いているのと変わらないぐらいでした。
事業所によって違ってきますが、私が働いていた事業所は家事介護は一時間で1000円でした。
介護自体は良い仕事だと思いますし、感謝される仕事はそう多くはないと感じます。
その中で感謝の言葉を直接言っていただける重要な仕事ですし、高齢化がますます進む日本においては需要も高まっていくことと思います。
しかし、その事業所は仕事量に見合った給料ではないと感じ始めて訪問介護から転職をしました。
訪問介護を辞めたいと思った理由や経緯
転職に至った主な理由は、訪問介護の仕事のスケジュール(時間の取り方)が合わなかったため、と主に依頼者の自宅まで車で移動していたのですが、支払われていた移動費が少なく割に合わないことと、事業所の社長がヘルパーの仕事内容やスケジュールを把握していないことに加えて給料明細に曖昧さが生じていたため、事業所に対して信用性が失われたことが要因です。
それに、事業所も利用者を中心に考える介護ではなく、運営者保護のため、または法規に準じた融通の利かない人間らしさをどこかに置き忘れている感じが否めませんでした。
利用者の時間に自分の行動時間が縛られるため、時間の無駄が多く、上手く隙間時間を使うのに苦労しました。
それに、何と言ってもスケジュールが取りにくい。
固定化された時間で仕事をするほうが、自分の予定を立てやすく隙間時間も上手く使えますしね。
訪問介護から有料老人ホームへ転職
転職は主にインターネットの介護転職サイトを利用しました。
訪問介護では実働自体は短めでしたが、その分、利用者に合わせて行動しなければいけなかったので空いた時間に何かやろうと思っても拘束されているようで動きにくかったので、次に転職するところでは最初から出勤から退勤まで管理されている介護施設への転職を希望していたので、施設系の介護求人を中心に仕事を探しました。
そんな時に求人サイトの担当者の方に自分の希望を伝えてみたら、いくつか私の希望に沿った求人を紹介してもらえ、その中で特に気になった新設の有料老人ホームの求人に応募したら、スムーズに採用していただくことができました。
これから転職を考えている方に
訪問介護から有料老人ホームへ転職して気が付いたことがいくつかあります。
まずは、情報の媒体がインターネットでもそうでなくても面接または問い合わせの際にわからないこと、不安に思っていることなどをきちんと聞いておくべきです。
そうでなくても実際に仕事を始めてみないと分からないことは、やはりどんな職種についてもあります。
しかし、事前にわかること、聞きたいことはメモ書きなどで箇条書きにして解決しておくことは必要です。
納得がいかなければ相手に失礼のない範囲で聞くことです。
面接の際にはきちんとした態度で、はっきりと自分の条件を述べられるように自分用のメモ書きも用意をしておいても良いでしょう。
言葉に落としていくと、冷静かつ客観的に自分を正視できると思います。
そして、「今現在の自分の生活費等をどうするのか?」ということです。
全てを自分の力で生活している場合は今一度、1カ月の生活費がどれくらいかかるのか、きちんと把握しておく必要があります。
月々いくら必要なのかがわかれば、転職で仕事を選ぶ際にも”月給”が一つの選択肢の基準となります。
貯蓄預金等の体力的な資金が確保できるなら、それと合わせてどのくらいなら給料なしでも生活できるのか!?ということも調べておいたほうがよいと思います。
正社員として働いていた方なら、雇用保険が下りるので、それに必要な書類と手順などハローワークで事前に情報として調べておいても良いと思います。
転職が悪いことはありません。
転職で思わぬ自分の才能や未来が開けてくることもあります。
何事もあきらめないで、しっかり前を向いていく姿勢があれば、転職は有効なんじゃないでしょうか。