デイサービスから夜勤のある特別養護老人ホームへの転職体験談
(※写真はイメージです)
小さなデイサービスでの勤務
以前、私が働いていた職場は、行政が介入している公共的な要素が強い少人数制のデイサービスでした。
小さなデイサービスでしたので、昼食の準備から送迎、レク、入浴介助、雑用までと何でも行っていました。
そのデイサービスは正規職員の准看護師資格を持つ女性施設長、パートの女性2人と私との合計4人で切り盛りしており、全員が女性でした。
介護職の経験だけは7年とそれなりに長く、介護福祉士の資格を持つ私は、他の2人のパート職員よりもほんの少しだけ時給が高かったのですが(高いと言ってもたったの10円です・・)、介護福祉士の資格を保有している分、他のパート職員よりも任される仕事が多く、元々人数の少ない施設ですし、半端なく仕事量が多かったのです。
給料はそんなに変わらないのに「若いから」「介護福祉士の資格があるから」というだけでかなりの仕事を任される
その施設スタッフの中では私が一番年齢が若く(といっても30才ですが・・)、「若いから体力あるんでしょ」と言わんばかりに、余計に仕事が回ってきたのです。
本来なら男性介護士がやるような力仕事も任されるような場面も何度もありましたし、職員が全員女性で居心地の悪い少人数というのが、私にとってはかなり苦痛でした。
スタッフ同士仲が良いなら楽しいのかもしれませんが、けっこう年齢も離れていますし、何より一番年齢が低い私だけしか介護福祉士の資格を持っていないので、時には私と10も歳が離れたパート職員に指示しなければならないような場面もあったのです。
年下で、ましてや同性である女から指示されるのって嫌ですよね・・
そのように仕事量が多く、施設長とパートスタッフとの間に挟まれながら、日々葛藤していたのですが、ある時からか施設長に目の敵にされ、いじめのような扱いを受けたのです。
准看護師資格を持つ施設長は少し自分勝手というか、自分の思い通りに何でもやりたい人で、気に入らなければ、休日に急に呼び出されたり、子どもと今日はゆっくり過ごそうと思っていたのに急に出勤させられたりと理不尽な扱いを受けるようになったのです。
シングルマザーにこの待遇は厳しい・・そして転機が訪れる
でも、それだけ働いているならある程度は給料も貰っていると思われるかもしれませんは、日勤の時間帯のみしかないデイサービスの仕事ですし、介護福祉士の資格はありますが、所詮はパートなので時給も高くはありません。
1カ月必至に働いて月に12万とか13万くらいにしかなりません。
私は3年前に前の夫と別れて今はシングルマザーなので、月に10万ちょっとくらいのお給料では生活が本当に厳しく、精神的にもまいってしまったのです…
「せっかく介護福祉士という国家資格も持っているんだし、子供のためにももっと稼ぎたい！」という気持ちが芽生え始め、夜勤のある大手の介護施設(特別養護老人ホーム)へ転職することにしたのです。
デイサービスから夜勤がある特別養護老人ホームへ転職
新たに転職した大規模な特養は、同年代やもしくは私よりも若い年齢の介護従事者が多く、活気に満ち溢れており、資格取得にも積極的な施設なので、以前のデイサービスの事業所などと比べると、スタッフ全員の向上心が高く、今は働くのがとても楽しいです♪
夜勤も月に3回と週1回も無いペースなので、それほど負担なくは入れますし、何よりまだ小学2年生の子供を一人家に置いていかなければならない私にとっては有難いですね。
本来はもう少し夜勤に入ってほしいみたいですが、面接で担当してくれた私の上司が考慮してくれたのです。
正規職員での採用なので、お給料も以前と比べると倍近くに増えました。
介護福祉士の資格手当が1万円と、ボーナス1カ月分ですが20万円も頂けるので本当に有難く、転職して良かったなと思っています。
介護職を辞めようと思っている人に向けて
介護の仕事は辛いとよく言いますが、実際に辛い・きついと感じさせるのは”人間関係によるもの”が大きいと思います。
仕事自体はやりがいがあるし、自分に誇りを持てる素晴らしい仕事だと思いますが、現状では離職率の高さが目立ちます。
もし、以前の私と同じように職場の人間関係や給与の安さに悩んでいるのなら他の施設に転職するというのも悩みを解決する一つの方法になるんじゃないでしょうか？
転職前のお給料パートで12，3万、ボーナスなし
転職後のお給料正規職員で25万、ボーナス1カ月分
